粉砕・造粒・ろ過―少量から試せるテスト機特集


「大きな設備はないけど、試作はしたい」
「条件出しをしたいが、ラボスケールで十分」
そんなまだ外注・委託をしたことがないけど、
自社で試作するのにハードルを感じている
研究開発担当者の方におすすめしたい
“実験室サイズ”の設備を集めてみました。

小さいだけじゃない、“デキる”テスト機 一覧【NCIラボ】
▶ 粉体混合・造粒・乾燥
ニーダー(7L):高粘度の混合に
レディゲミキサー(6L):短時間で均一混合
ヘンシェルミキサー(9L):高比重粉体の混合・造粒に
スプレードライヤー:スラリーから1工程で粉末化
▶ 湿式分散・粉砕
ビーズミル(2L):顔料分散や微粉砕に
遊星型ボールミル:ナノ領域への粉砕対応
ラボリューション(超高速撹拌):ホモミクサー/ネオカイザーなどで分散条件出しに最適
▶ 固液分離・ろ過
フィルタープレス:ろ枠・ろ布の選定や脱液試験に
テスト機を使うメリットとは?
少量で試せる=失敗のリスクが小さくなる
いきなり本番設備や大量の原料で試すと、もし上手くいなかったときに大きなコストがかかってしまいます。
でも、テスト機を使った試作なら、原料を使う量もかかる時間も最小限。
「とりあえずやってみる」が気軽にできるので、失敗してもダメージが小さく、すぐに次の方法を試すことができます。
まずは少量で試して、方向性を見つける――それが、ムダを減らしながら開発を前に進めるコツです。




事例①:微粒子スラリーのろ布選定テスト
5μm以下の微粒子スラリーをろ過をしたいAさん
「フィルタープレスの実機を使いたいけど、ろ布はどれを使えば良いか分からない・・・」
「このスラリーに合ったろ布を選んでほしい」
スラリー5L(固形分20%の場合)あれば、通気度の異なる3種類のろ布でテスト可能です。
今回用意した微粒子炭酸カルシウムスラリー(D50=3.8μm、固形分20%)の場合、通期度0.4cm3/cn2・sのろ布を使うとケーキが充填できます。




事例②:遊星型ボールミルを使った湿式粉砕ビーズ径選定テスト
0.1μm以下までスラリー中の粒子を湿式粉砕したいBさん
「ビーズミルを使いたいけど、ビーズ径はどれを使えば良いか分からない・・・」
「このスラリーをD50=0.1μm以下に湿式粉砕できるビーズ径を選んでほしい」

用意いただくスラリーは、最小0.5Lから、
ビーズ径の異なる3種類のビーズでテスト可能です。
今回用意したリン酸カルシウムスラリー(粉砕前D50=9.2μm、固形分10%)の場合、
0.1φジルコニアビーズを使うと目標粒子径D50=0.1μm以下に粉砕できます。

事例③:ラボリューションを使った粗大粒子のプレ撹拌テスト
ビーズミルの湿式粉砕が上手くいかないCさん
「なかなか粒子が細かくならない」
「粉砕時間が長くなる」
日本カラー工業では、粉砕、造粒、ろ過、焼成など、テスト機から試せる委託加工が可能です。