Structure of Filter Press
フィルタープレスの構造
フィルタープレスは、スラリーを固液分離する装置です。分離された固形分は脱水ケーキ、水分はろ液と呼ばれます。
スラリー送液 → スラリーのろ過 → ケーキの洗浄・脱水 → 解枠・脱水ケーキの回収
※フィルタープレスには、2種類の構造があります。
単式:同じ窪み形状のろ板を並べ、その間にろ布を挟む構造
複式:中空構造のろ枠と平らなろ板を並べ、その間にろ布を挟む構造
今回は日本カラー工業で使用している複式フィルタープレスを中心に説明していきます。
主要なパーツであるろ板、ろ枠、ろ布を紹介します。
ろ板
普通枠と水枠の2種類があります。ケーキの充填されたろ枠を挟み、ろ布を通り抜けたろ液がろ板表面を通り排出されます。ろ枠の四隅の穴は、スラリー、ろ液、洗浄水の通り道となります。
ろ枠
ろ板の真ん中がくり抜かれたような中空構造をしており、中空部分にスラリーが流し込まれ、ろ布を通り抜けない固形分が残ります。
ろ布
ろ枠の間に挟み、ろ布の編み目を通り抜けない固形分と通り抜ける水分に分離します。ろ布の編み目の粗さを変えることで、様々なスラリーに合わせた固液分離が可能です。
フィルタープレスは、ろ板(水枠)→ろ布→ろ枠→ろ布→ろ板(普通枠)と重ね、その次はろ板(普通枠)→ろ布→ろ枠→ろ布→ろ板(普通枠)を繰り返し重ね、ろ枠やろ板、ろ布にある四隅の穴が重なることでスラリーや洗浄水の通り道を構成します。 スラリーは、ろ布とろ板に挟まれたろ枠の空間に流し込まれます。このろ枠の空間に固形分が充填され脱水ケーキとなり、ろ布を通り抜けたろ液はろ板からろ板下部の穴を伝い、設備外へ排出されます。
今回の内容をまとめた資料(PDF)はこちらからダウンロードいただけます。
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