あのー、サスのやつありますか?
From,山野
お玉、焦がしました。
鍋に掛けてたら、気づけば柄の部分がぐにゃっと変形。溶けてました。
「これはもう、溶けないやつにしよう」
そう思ってお店へ。
探すこと5分。どこにあるのか分からん。
結局、店員さんに聞くことにしました。
山「あの~、サスのお玉ありますか?」
店「さ、さす??フォークですか?」
――あ、やってもた。完全に工場のノリで喋ってた。
あなたも「サス」、言いますよね??ね??
「サス」ってステンレスのこと??
工場にある設備の素材でよく出てくる「サス」は、
日本産業規格JISで定められたステンレス鋼の総称を SUS(サス)のことを指します。
SUSは、「Steel Use Stainless」の略で、鉄にクロムやニッケルを添加した合金にすることで、
耐錆性・耐食性・耐熱性・強度に優れ、キッチン用品、自動車部品、建材、医療機器など幅広い分野で利用されています。
水酸化ナトリウムなのに、なんで「苛性ソーダ」って呼ぶの?
まず、水酸化ナトリウム(NaOH)は化学的な正式名称。
そして、この「ナトリウム」は、ドイツ語 Natrium に由来しています。
一方、英語ではナトリウムのことをsodium(ソディウム) と呼び、
工業の世界ではナトリウム化合物をまとめて 「ソーダ(soda)」 と呼んできました。
日本では、【理化学分野はドイツ語】【工業分野は英語】の影響を受けたため
という呼び方が残ったという説があります。
そして水酸化ナトリウムは、数ある「ソーダ」の中でも性質がかなり強烈。
そこで、“苛烈な性質をもつソーダ” という意味で苛性ソーダと呼ばれるようになりました。
「苛性(かせい)」とは、動植物の組織や各種物質を強力に腐食・侵食する性質を指します。
水酸化ナトリウムは皮膚や眼に重篤な障害を与えるおそれのある強い苛性物質であり、
取扱いにあたっては、適切な保護具の着用およびリスクアセススメントに基づく厳重な管理が必須です。
※ちなみに、苛性カリ(水酸化カリウム:KOH) も同じ考え方です。
苛性ソーダの特徴と用途
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム:NaOH)は、工業分野で広く使われる代表的な強アルカリです。
白色の固体で水によく溶け、溶解時に発熱するため、扱うときは「熱」と「飛散」に注意が必要です。
この強いアルカリ性を活かして、紙・パルプ、化学品製造、排水処理のpH調整など、いろいろな工程で使われています。
石鹸・洗剤などの製造工程でも重要な役割を担います。
一方で苛性ソーダは、“便利だけど油断できない”化学品でもあります。
また、日本では「劇物」として扱われるため、保管や取り扱いはルールに沿った管理が前提になります。
苛性ソーダ、結局シュワシュワするの?
答え:単独では、基本シュワシュワしません
炭酸飲料の「シュワシュワ」は**二酸化炭素(CO₂)の泡**
苛性ソーダ自体は泡を出す性質はありません。
じゃあ、なぜシュワシュワ見えることがある?
① 酸と反応したとき
例:苛性ソーダ + 炭酸(CO₂を含む液体)
→ 中和反応が起こり、CO₂が発生してシュワシュワ見えることがあります。
② アルミなどの金属と反応したとき
苛性ソーダ + アルミニウム
→ 水素ガスが発生
→ 泡が出る(※危険)
⚠️ 注意ポイント
シュワシュワ=安全、ではない
むしろ 危険な反応が起きているサイン のことも多いのです
子どもの頃は苦手だった炭酸のシュワシュワ。
大人になって、シャンパンのシュワシュワは
「おいしい」に変わりましたが――
苛性ソーダのシュワシュワは、
決して「おいしいサイン」ではありません。
化学品の世界では、シュワシュワ=反応中。
正体を知って、正しく扱うことは何より大切ですよね。
ちなみに、当社の受託加工では、
原料特性や反応リスクを踏まえたうえで、加工条件の検討・試作・量産対応まで行っています。
初期検討段階のご相談や、「この原料、扱える?」といった確認だけでも構いません。
気になることがあれば、ぜひ一度、お声がけください。




