Operation management of Filter Press
フィルタープレスの運転管理ポイント
ここまではフィルタープレスの設備や原理について説明してきましたが、実際のフィルタープレス運転時には どんなことに気を付ける必要があるのでしょうか? 下図の設備フロー(原料スラリーの撹拌~ろ液の回収)を元に、5つのチェックポイントを説明します。
各チェックポイントをクリックすると、詳細な解説がご覧いただけます。
原料スラリーが沈降しておらず(底を探って確認)、均一に分散されている状態
であればOK!
原料スラリーの撹拌状態は、撹拌速度が低すぎる場合は沈降しやすく均一な撹拌にはなりません。 また、高すぎる場合はせん断力によりスラリー中の粒子が細かくなることで、目詰まりしやすくなります。
原料スラリーがスムーズにフィルタープレスへ供給される状態
であればOK!
原料スラリーを送液するポンプの圧力が適切でないと、キャビテーション(配管内の負圧により、スラリー中に気泡が発生すること)が発生します。 キャビテーションが発生すると、ポンプ内過負荷が生じ、ポンプ破損(スラリー内へ破損部品混入)することもあります。
ろ過開始直後からろ過圧力が上昇する場合は、目詰まり現象が発生している可能性が高いです。 また、ポンプの圧力設定が、フィルタープレス設備の耐圧を超える場合は、液漏れや設備破損の恐れがあるので、直ちに原料スラリー供給を止めて確認します。
フィルタープレス設備のチェックポイントは大きく分けて4つ。
むやみに排液(ろ液、洗浄水)を下水処理に流さない。
であればOK!
地方自治体や省令に定められている排水基準に沿って、排水処理を行う必要があります。 例としては、省令に定められる有害物質(28物質)に該当する場合は、排水基準の対象外となり、有害物質の濃度・量に関わらず放流してはいけません。 また、当社では、上記に該当する排液だけでなく、pH、COD、SSなどの生活環境項目の許容限度を超える場合にも、排液を回収し廃液業者へ処理を依頼しています。
今回の内容をまとめた資料(PDF)はこちらからダウンロードいただけます。
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